僕がTwitterを情報発信に使う上で気をつけていることの1つがフォローを絞ることです。
これだけ聞くと、特にフォロワーの方からは「なんでフォロー返してくれないねん」と良くない印象を抱かれてしまうかと思いますが、これは本当に重要なことで見落とされがちだと思うので解説してみます。
目次
フォローを絞る理由
フォローを絞ると聞くと、以下のような理由をイメージする方が多いでしょうか。
フォロワー/フォロー比率(FF比率)を高める
フォロワー数の多さが相互フォローによって成立しているわけではなく、ツイート内容が面白い・有益などの理由でフォローされていることの指標になります。
タイムラインを整理する
フォローが多すぎるとタイムラインを追えないため、自分がツイートを見たい人に限定してフォローすることがあります。
ミュートを防ぐためにフォローを絞る
たしかにこれらはフォローを絞る運用をしている方の多くが意識している理由だと思います。
FF比率についてはあまり気にしていませんが、僕もタイムラインを見ることが多いのでタイムラインを整理する目的はあります。
しかしながら今回お伝えしたいのはミュートされることを防ぐためにフォローを絞るという考え方です。
Twitterのミュートとは
いまさら解説しなくても大丈夫かと思いますが、簡単におさらいしてみます。
ここで言うミュートとは特定のキーワードをミュートする「キーワードミュート」のことではなく、特定のアカウントに対して設定するミュートのことです。
- ミュートしたアカウントのツイートは、タイムラインに表示されない
- リプやDMは受け取れて、通知も来る
- ブロックと異なり、相手からはミュートしていることがバレない
以上のように、タイムラインに表示されるツイートを整理する目的で使われます。
リツイートが多いだけならミュートはされにくい
なお、リツイートが多くてタイムラインが流れる…という理由であれば、メニューの一番上にリツイートをオフにする機能があるのでミュートにまで至ることはあまりないかと思われます。
ミュートは相互フォロー関係において発生する
自分からフォローしていないアカウントであればタイムラインには表示されませんし、わざわざミュートすることはあまりないでしょう。
基本的には相互フォローで
- 相手のツイート内容が合わなかった
- 傾向が変わって合わなくなった
- ネガティブな発言が増えた
などの理由でミュートすることが多いでしょう。
相手からのフォローが返ってきていないのなら、フォローを外すだけで済むからです。
フォローを外すのは心理的に難しい
「相互フォローでもツイートが合わないならフォロー外せばいいんじゃない?」と思った方は強靭なメンタルをお持ちで素晴らしいことですが、多くの人はそうは考えません。
- フォローを外したら相手が不快に思うかもしれない
- 相手からもフォローを外されてフォロワー数が減る可能性が高い
ミュートを使えば相手に不快な思いをさせることもなく相互フォロー関係を維持できますから便利な機能と言えます。
そして僕自身もそう思ってミュートを多用してきました。以前はフォローしてくれた人へのフォローをほぼ全て返していたからです。
大量にフォロー解除した理由
ふとミュートはとても恐ろしい機能だと気づくタイミングがあって、大量にフォローを外しました。その対象は僕がミュートしていた方たちです。
もちろん上記のように「外された人は不快に思うかも…」「相手からも外されてフォロワーが減るかも…」とは思いました。それでも思い切って実行しました。
突然フォローを外された方たちには申し訳ないですが、後悔はしていません。
ポイントは僕から相手へのミュートを解除してからフォローを外したことです。
ミュートした相手のツイートはタイムライン上に表示されませんが、これは他の人がミュート済みアカウントのツイートをリツイートした場合も同様です。(引用リツイートは表示されます)
もしそれが自分にとって有益な内容だったとしても、自分のタイムラインに表示されることはないのです。
これは本当に勿体ないことです…。
この恐ろしさに気づいてから、僕はミュートを使っていません。
情報発信者がミュートされるリスク
以上の内容がそのまま最初の「フォローを絞る」理由に繋がります。当然ながら、自分が相手をミュートするように相手も自分をミュートする可能性があります。
むしろ自分からミュートすることは相手との関わりを避けることに他ならないですから、そのまま「相互ミュート」状態に突入する可能性は非常に高いと言えます。
先ほどお伝えしたように自分のツイートがいくらリツイートされても、自分のことをミュートしている人には届きません。
フォロワー数を増やすことを重要に考えているならミュートされるリスクがあっても相互フォロー状態を維持するのがいいかもしれません。
しかしながら有益な情報をより多くの人に届けたいと考えている方には、ぜひミュートされるリスクについて意識して頂きたいのです。
相手が自分をミュートする可能性はないか?
例えばフォロワーが1万人を超えているような人からフォローされたら嬉しくなってフォローを返す。という方は多いのではないでしょうか。
でもここで落ち着いて「この相手は、フォローした後で自分をミュートする可能性はないだろうか?」と考えて欲しいのです。
フォロー100人/フォロワー1万人なら、その人もフォローを絞る方針の中であなたをフォローしてくれたわけですからミュートするということはないでしょう。
フォロー1万人/フォロワー1万人なら、1万人のタイムラインを追うことはほぼ不可能ですからミュートを多用しているか、リストを使って一部の相手だけのツイートを見ていると思います。
もしミュートされてしまった場合、その人が抱える1万人のフォロワーに対してツイートが届く拡散力を永久に失うことになります。
1度ミュートされてしまうとあなたの存在がタイムラインから消滅するので、意識されることもありません。ミュートを解除してもらえる可能性はほぼゼロと考えていいでしょう。
リプやDMを送れば通知がいくので、その時にミュートを解除してもらえる可能性はあるかもしれません
ミュートが積み重なるほど拡散力は衰える
普通に考えたら相互フォロー関係でいるほうがツイートを拡散してもらえそうに思えますが、ミュートされるくらいならお互いフォローしない関係でいた方がいいのです。
ミュートが積み重なるほど、ツイートの拡散力は衰えていきます。しかも自分からはどれだけミュートされているか把握する方法がありませんから厄介なのです。
ミュートされないツイートを心がける?
そもそもミュートされないようなツイートを心がけた方が良いのではないかという意見もあるでしょう。全くそのとおりです。
それができる方は素晴らしいです。尊敬します。でも人間だから、そんなに上手く立ち回れません。そういう人の方が多いのではないでしょうか(汗)
プロフィールとの不一致には注意
ミュートされやすいと思われる状況として、プロフィールに書かれている内容とツイート内容が一致していないことが挙げられます。多くの人は、プロフィールを見てフォローするからです。
思ったんと違った…。となれば、ミュートしたくなります。シンプルですね。
僕のアカウントはゲーム開発やプログラミングがメインテーマですが、たまにお金の話をします。日本人はお金の話をタブー視する傾向がありますから、お金に関するツイートをした時にミュートやフォロー解除が増える感覚はあります。
そう思って分野に応じてアカウントを分けたこともあります。
でも複数のアカウントを運用するスタイルは自分には向いていなかったみたいです。結局、アカウント1本で関連の薄いツイートは控えめにするくらいのバランスが心地良いと感じています。
同様の理由で、プロフィール内に取り組んでいることを羅列しているタイプの人はミュートされる可能性が高いと思われます。
例えばプログラミング界隈では
都内でエンジニアをしています。Python / C# / Java…
みたいな方がよくいらっしゃいますが、このケースだとPythonについて知りたいと思ってこの人をフォローした後、実際に目にするツイートがC#やJavaのものばかりだったらミュートされる可能性が高いということです。
複数アカウント運用が理想ではあるが…
理想は普段使いのアカウントと情報発信用のアカウントを分けておくことですが、僕のように複数アカウントを運用するのにストレスを感じる人もいると思います。
もしそうなら「フォローを絞る」ことを選択肢の1つとして入れてみて欲しいです。
相互フォローにならなければ「ミュートしたい」と感じる欲求は「フォローを外す」で終了し、ミュートにまで至りません。
その時点ではフォロワーでなくなってしまうわけですが、ミュートにさえならなければ将来的にまたフォローしてもらえる可能性もあります。
フォローしてくれた相手のプロフィールなどを見て「ジャンルが合っていないな」「今の自分ではこの人の求める情報を提供できていないな」と感じたら、フォローを返さない方がお互いにとって幸せなのかもしれないと、考えてみて欲しいのです。
まとめ
Twitter運用ノウハウは山ほどある中で「ミュートされないためにフォローを絞る」という切り口で解説しているものを見かけたことがなかったので、今回は解説してみました。
この考え方を必ず取り入れて欲しいというわけではありません。日常的なツイートを通して多くの人と交流することを目的としているなら、ガンガン相互フォローになりましょう。その方が楽しいです(笑)
日常的なツイートまで質を高めるのはちょっと疲れる。たまに発信する重要なツイートは多くの人に届いて欲しいと考えているなら、フォローを絞るという方針は向いているかもしれません。
あなたのTwitter運用スタイルに合っていそうであれば、取り入れてみて頂ければと思います!